調湿や脱臭効果などに優れた、呼吸する多機能な左官材。
梅雨時などは湿気を吸い取り、乾燥する冬場など湿気を吐き出す、優れた調湿性の秘密は、構造(超多孔質構造)にあります。 珪藻土は、太古の植物プランクトンの死骸が海底や湖底に堆積してできた粘土状の泥土で、ひとつひとつの粒子(直径0.05ミリ) 表面に無数の小さな孔があり、これが余分な湿気を吸放出します。同様の仕組みで消臭効果、有害な揮発性物質の吸着性、断熱性能もあります。
床、内壁、天井、外壁。ただし、頻繁に水がかかると、水分を吸い込み過ぎてカビてしまうことも。
高温多湿の日本の気候風土に合った伝統的な塗壁材。
しっくいは、消石灰(石灰岩を焼いた生石灰を水で沸化させたもの)にのり、スラ(ワラや紙などのクズ)などを混ぜて練り合わせたもので、 かつては各地方の気候条件や下地に合わせて調合されていました。土、珪藻土同様、しっくいを使った塗り壁は、調湿性が高く、 湿度を安定させてくれます。防火・防音・保湿性にも優れ、独自の柔らかい質感が特徴です。
内壁、天井、外壁。
和紙に劣らない吸放湿性を持つエコロジカルな素材。
一般的な和紙のように木からつくられるのではなく、沖縄に群生するショウガ科の多年草・月桃の強靱な茎の繊維が原料。 収穫しても一年で元の背丈になるので、成長が追いつかず、資源が枯渇してしまうといった心配もありません。 地球資源を浪費しないという意味でもエコロジカル。温かみのある味わい深い風合いを加え、有害ガスの発生がなく、 発煙量もわずかで防火一級認定品に指定されているほど。独特な香り成分には防虫・防カビ効果があり、科学薬品を使わずに 同様の効果が得られるメリットも。
壁紙、襖紙、障子紙。水回りでも使用可能。
環境意識の高いドイツ生まれの壁紙。
ドイツで開発され、ヨーロッパで普及している塗装下地壁紙。原料の80%以上を再生紙でまかなっているため、森林資源をほとんど損なわず、 環境に負荷を与えません。ルナコートという水性塗料は10回程度も塗り重ねが可能なため、全体が汚れてきたり、リフォームする際には 壁紙を貼り替えずに塗り重ねるだけで済み、廃材が発生しません。焼却処分する場合でも有害物質をほとんど出さないという優秀さ。
紙の間に木片をすき込んだり、型押しで模様をつくるなど紙ならではの優しい風合いで、和紙同様に、通気性や吸湿性も。 どんな下地にも簡単に貼れ、その上に好みの色の塗料を塗って仕上げるといった自由さも魅力。ビニールクロスなどに比べて多少 割高ですが、何度も塗り替え可能なこと、何より安全なことを考えれば決して高い買い物ではないはず。
壁・天井の壁紙。
熱帯地方に育つヤシの一種であるココヤシ。その実であるココナッツの、胚を覆う外周の繊維層を利用してタイル状にしたもの。
維方向が一定で反りにくい。曲げ強度や圧縮強度もある。同じ種類の竹でも寒い地方で育った物ほど繊維が細かく強度がある。
ヒガンバナ科の多年性植物から繊維を取出し、天日乾燥した後、繊維が1.5~2mと長い光沢のある物だけを床材に使う。
ヤシ科のツル性植物で、天然象牙質を持ち、軽くて丈夫。特別な表面仕上げをしなくても水に強く、使いこむほど艶がでる。乾燥に弱い。
内装材には最も基準の厳しいF1合板を選びたい。
床、壁、天井、建具など面積の広い物。機密性の高い建築物など。